2015年5月20日水曜日

80%の家にはトイレがない!トイレって実は必要ないのかな?

ボンジュール!

トイレって家にあるのが当たり前だと思いますよね?

私のサポネ赴任当初、現状調査ということで、4校の小学校計90名にアンケートを取ったところ、町(一応中心部)に住む生徒の20%の家にはトイレがなく、村に住む生徒にいたってはの80%の家にトイレがありませんでした。

私がブルキナに来て、とても驚いたことの一つです。

じゃあどうしているかというと、ほとんどの人は草村で用を足します。一部の人は、近所の人に借りるということもあるそうです。

もちろん水道の通っていないサポネに水洗トイレがあるはずもなく、トイレはぼっとん便所。こんな感じです。

我が家のトイレ
病院のトイレ
小学校のトイレ。珍しく掃除が行き届いている。

日本だったら、何も考えずに「トイレがないなんてありえない!」と思ってきましたが、ここに来てしばらく暮らしていると、もしかしたら、トイレってそんなに重要じゃないのかな?狭くて臭いトイレで用を足すより、青空の下、用を足した方が気持ちいいし、そんなに皆困ってなさそうだし、トイレなんて先進国の持ち込んだルールなのかな?と考えた時もありました。

しかし、よくよく考えてみると、トイレはやっぱり重要でした。


トイレが重要な3つの理由

①衛生的によろしくない。
村だと結構家が点々としているので、もしかしたら、そんなに衛生的に悪いわけじゃないのかもしれません。しかし、小学校などの人が集まるところでも、その習慣を持っていってしまうと、皆だいたい同じ場所でするので、衛生的ではありません。雨季になると水で汚物が流され、感染症を引き起こす原因になります。

②草村でヘビに噛まれる危険性
人から隠れるため、少し茂った草村で用を足します。その際、毒蛇などに刺される危険性があります。(ブルキナではヘビに噛まれて亡くなる子どもが少なくありません。)

③膀胱炎になる可能性が高い
特に女性は、できるだけ人から離れた場所で用を足すため、村では自転車に乗って、草村まで行くそうです。また、学校や職場などにトイレがない、もしくは衛生的でないため、家に戻るまで我慢する、ということも多くあります。


というわけで最近は、トイレの重要性を伝えるため、まずはお手本となるべき小学校から!と思い、サポネ市内の小学校を回って、啓発活動などを行っています。

絵を使って、トイレの重要性を伝える。

こうやって、日本では当たり前だと思っていたことも、考え直すことができるのが、ブルキナでの生活の面白いところです。

補足:昨日は2時間、今日は3時間、フランス語を勉強しました。


エダマメ。

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