2014年11月3日月曜日

落花生の収穫に行きました!

ブルキナファソは収穫の季節です。
雨季の間、一生懸命家族総出で働いた成果が出る時です。
国民の80%が農民のブルキナファソ。

ということで、この前のお休みの日は、近所で一番の仲良しのコレット(20歳)と一緒に落花生の収穫に行ってきました。





朝7:00にコレット宅に集合と言われ、多分7:00には出発できないんだろうなーと、これまでの経験で学んでいる私は7:30に準備を終えたところ、コレットの弟アデル(5歳)と妹フローラ(小学5年生)が私を迎えにやってきた。とおもったらただ遊びにきただけだった。

フローラいわくまだ用意できていないとのことなので
しばらく自宅待機。8:00そろそろかなーと思ってコレット宅を訪問したところ
案の定まだ、用意ができていない。8:30やっと出発!!

道の途中で、コレットの弟オーベン(小学校6年生)に会う。
なんと朝の5:00から一人で働いていたとのこと。
エライ!日本の小学生少しは見習って!(私も!)
帰る途中だったのに、私が畑に来ることを知ったら、一緒にまた畑に引き返すオーベン♡かわいい♡

落花生を頭に乗せて運ぶオーベン



畑は私たちの家から数キロ離れた隣の村。既にほとんど収穫されているとのことで、今日の仕事は収穫された落花生を茎から取ること。


作業はいつも大きな木の下で。これがブルキナ式!


私の3倍のスピードで作業を進めるコレット

雑談すること1時間。コレットの弟ケビン(6歳)が一人で自転車に乗ってやってきた!
普段は必ず誰かと一緒に来るところ、私に会いたくて、一人でやってきたそう!かわいすぎる!!!



左がケビン。ケビンももちろん働く!
 12時まで皆で働いて、帰ろうとしたところ、ママがご飯を持ってきてくれました。
ありがたやー。皆で輪になって食べました。

ブルキナベはほぼ毎日食べてるトー!&オクラソース!


 今日の発見!

畑はそれぞれ、コレットの畑・オーベンの畑・ママの畑・パパの畑みたいな感じで、それぞれ担当が一応決まっている。

こうやって自分の畑を持たせることで、小さい頃から責任を持たすんだそう。
そして、子どもたちがちゃんと働いているかどうか、両親がチェックするんだそう。

手前がオーベンの畑から取れた落花生。奥がママ。ちょっと分かりにくいけどママの落花生はオーベンの5倍くらい!

 コレットやコレットの姉ベアー(25歳)とかはおこずかいがないかわりに、自分の畑で取った畑の作物を売ったりすることで自分の洋服を買ったりすることができるそう。
小さい子供たちの畑から取れた作物はママが売ったりして、それで子どもたちクリスマスのプレゼントを買ったりもするらしい。(私の住む村の80%はクリスチャン)
とはいえ、もちろんもちろん、全部売ったりすることはできず、ほとんどは家族で年間通して食べるために保存されます。

ブルキナファソで落花生は人々の一番身近なおかし・おつまみです。常に皆、食べてます。
マルシェ(市場)では一山25フラン(5円)で売られています。
それ以外にもご飯の上にピーナッツソースをかけて食べるのが一般的です。これはとても美味しい!


収穫した落花生をロバで家まで運ぶ。ついでに私も乗せてもらいました。




落花生といえば、私の千葉の祖父母の家でも落花生を育てていて、よく狸に食べられていたなぁーと思いだしました。
罠をかけて狸汁にしたとかしないとか。亡くなったおじいちゃんにも、この話したかったなーとちょとしみじみしました。

ちなみにコレット一家は13人家族。10人の子どもにパパとママとママ。そうブルキナファソは一夫多妻制。クリスチャンなのに二人目の奥さんがいるってゆうのがゆるいブルキナファソらしいところ。笑

私がいちばーんお世話になっている大好きな家族。
(たまに子供たちがうるさすぎるけど。たまに距離をおこうかな、と思ってしまうけど笑)



追記:
ブルキナ情勢もだんだんと落ち着いてきました。
明日からはやっと自宅待機が解除され、活動開始できます!

2014年11月1日土曜日

ブルキナファソでクーデーター、緊急事態宣言と夜間外出禁止令

昨日、ブルキナファソではクーデーターが行われ、大統領は退陣に追い込まれました。

私自身は首都から40キロ離れた小さな村に住んでいるので、村はいつもと変わらない日常が
続いており、まったくもって現実感がなく、平穏に暮らしています。
とはいえ、JICAから自宅待機の指示が出ており、外出することができず、いつもより暇です。

ことの発端は、ブレーズ・コンパオレ大統領の再出馬を可能にする憲法改正案の国会審議。
それに強く反発した国民による大規模デモが28日に行われました。参加者約100万人と言われています。

28日のデモの様子
国民の反対デモを受けながらも、強行で憲法改正の国会審議を行おうとしたところ、デモが激化。
首都ワガドゥグでは国会議事堂が放火され、野党支持者が与党関係者の自宅や商店などを襲撃。
昨日、軍が寝返り反政府側につき、大統領が退陣に追い込まれました。

まだ続ける?27年目の大統領

というのも、ブルキナファソの大統領ブレーズ・コンパオレは何と27年もの間、大統領で居続けています。
日本でコロコロ変わる首相と比べると、とんでもない長さですね。
これだけ続けていると、「そろそろ辞めてくれ」と誰でも言いたくなります。
本来であれば、ブルキナの憲法上、大統領を3期以上続けることはできないことになっているものを憲法改正してまで再出馬しようとしていたのです。
もちろんそれ以外にも、前大統領トーマスサンカラやジャーナリストの暗殺、汚職問題など、悪い噂も絶えません。

とはいえブレスコンパオレは長くブルキナファソの平和を守ってきたのも事実です。
政情不安定な西アフリカで周辺国は内戦を繰り返す中、ブルキナファソは各国の中立にたち、和平に協力してきました。
そういった意味では、ブレスコンパオレはきっと評価されるべき人なのでないかと、私は思っています。
また、日本で5年に1回開かれているアフリカ開発会議(TICAD)に全5回とも出席していた親日の大統領でもあります。
ブレーズ・コンパオレ暗殺計画の噂も聞くなかで、どうか安全にことが進むことを願います。

1枚の写真が伝える先入観

そんなことがあったので、一時退避の可能性を考え、荷造りを始めた方がいいのかなんて考え、日本でもこのことが放送され皆が心配してるんじゃないか・・・

と思いましたが、びっくりするほど、日本ではニュースになっていない・・・・。
アフリカの日本人が名もしらない国のクーデーターはこんなものなのかと驚きました。
そして見つけた1枚の写真。
わずかにニュースになる写真がこんな写真。これをみて皆さんは何を思いますか?



こんな写真を使えば目を引くし、大変なことが起こっている感じは伝わるかもしれないけど、日本人が何となくアフリカの人たちに持っている先入観、怖い・野蛮・貧しいとかいったものが植えつけられていくんだろうなと少し悲しく感じました。
だってこの写真の人々、私の知っているブルキナベたちとはかけ離れている。


現在は、ワガドゥグ国際空港も全面閉鎖。ワガ市内の商店や幹線道路は封鎖され、夜間外出禁止令が出ています。

大統領は憲法改正は撤回したが、任期満了まであと1年大統領を続けると言いだし、またそれに反対するデモが開かれるとのこと。

一時帰国というほどの、大事にはならないと勝手に予想していますが、
ブルキナファソの人々にとって一番いい方向に進み、平和裏にことが進むことを願っています。


よく笑いよく踊りよく歌うブルキナベ!

私のまわりのブルキナベは基本穏やか・そして陽気!お茶目!結婚式のご飯の準備。

追記:先ほどブレーズ・コンパオレが正式に退陣となり、軍による暫定政権が樹立しました。
12か月の暫定政府設置後、民主的に大統領を選出するそうです。

27年の独裁政権?が終了し、私のまわりの村の人は皆喜んでいます。
ブルキナファソの人々にとっては教科書にのるような歴史的瞬間なんだと思います。
その人々の期待に応え、新しい政権では、どうかブルキナファソの国民が幸せに生活できる国になりますように。