2014年12月15日月曜日

風邪をひいて、魚スープに感動。


ブルキナファソでは、仲の良い人が病気になったり風邪をひいたりすると、必ずお見舞いに行くという風習があるみたいです。

私も、先週火曜日くらいからちょっと具合が悪くて、昨日、今日は熱を出し、久しぶりにぐったり寝込んでいました。

例にもれず、近所のひとたちが昨日も今日も、お見舞いにやってきます。
何をするわけでもなく、家に立ち寄って、風邪で寝込んでいる私と世間話をして帰っていきます。

私の一番仲良しのコレットも、昨日の夜、家に来て2時間程、日本の映画を一緒に見て、帰っていきました。そして今日の朝も、ドンドンと門を叩く音が。結構具合が悪くて、歩くのもきつかったのでほおっておくと、着信、そしてメール「今、ケイコの家の前にいるよ。」
(私の家は、玄関から庭の門まで10メートルくらいあって遠いのです。)

具合が悪くて、出たくないの、察してくれー!!!と思いつつ更にほおっておくと更に着信。メール。とりあえず、「今、寝てます。心配してくれてありがとう。」とメールを打って、一件落着。

そして、今夜、またドンドンと門を叩く音が。コレットからの着信。メール。もういい加減にして、と思いつつ、「具合が悪いからまた明日!}とメールを返信。
すると「ケイコのためにスープをつくったから持ってきたの。」とのこと。

あー心配してくれたんだな。とイライラしていてちょっと悪かったなと思いつつ、ドアを開けてスープを受け取る。

そのスープがこれ!!!!

























私は感動して涙が出そうになりました。
というのも、コレットの家はそんなに裕福ではないから、普段、魚なんて絶対使わないのです。
しかも、野菜もたくさん入っている。。。。
トマトや玉ねぎといった野菜も村人にとっては贅沢品。

それを私のためだけに、こんな贅沢なスープを作ってきてくれたのかと思うと、有難いやら申し訳ないやらで涙がちょちょぎれました。

とはいえ、風邪をひいていると、なかなかブルキナ食は受け付けないもので、今日は味見だけして、冷蔵庫に入れて、明日温めなおして、ゆっくり味わおうと思います。

あと、10日でクリスマスなんてびっくりです。
ブルキナも、だんだん寒くなってきました。
といっても20度くらい・・・。
ブルキナベがダウンなどを着始めるので大げさだなぁーと思っていましたが、私も最近は寒く感じて、朝晩はユニクロのダウンを来ています。
でも足元はビーサン。笑

これがブルキナ流。

体調は順調に戻りつつあります。
ほんと、病気になって分かる、元気なことの有難さ。


それではBonne nuit!

2014年12月7日日曜日

ニワトリ飼って、女子力アップ!!!

ニワトリを買いました!!!

市場で1匹1500フラン(約300円)。じゃじゃん!!

8匹のニワトリをバイクにくくりつける。これがブルキナ流。

ニワトリ買ったどー!!
ブルキナのほとんどの隊員は何かしらの動物を飼っています。
食べない動物だと、ネコ・イヌ・小鳥・ロバ、食べる用だと、ヤギ・ヒツジ・ブタ・ニワトリ。

私はというと、自分の世話でさえめんどくさいのに、動物の世話なんて更にめんどくさそうだし、虫とか増えそうだし、と思ってこれまで飼わずにいました。

でも、クリスマスが近づいた今日この頃。
(日中は40度を超える日が続く上、クリスマスソングも流れない村では、全くクリスマスが近いことを感じさせませんが。)
クリスマスの日にはニワトリの値段が跳ね上がり、1匹4000フラン(800円)になると聞きつけ、安いうちに買っておこうと、決めました。

しかし・・・・。
ニワトリを飼ってから、2週間、6匹のニワトリが死にました。。。。。。
市場で買うニワトリは、もともと病気を持っている鳥も多いらしく、よくあるパターンらしいです。
長く一緒にいたわけでもないのに、動物が死ぬのはやっぱり少し悲しい。。(食べようとしていたけど)

あと、2匹、どうにかどうにかクリスマスに美味しく食べれますように。




そして、以前2500フランを貸していた男の子がお金を返しに来てくれました。
バケツ一杯のゴマも一緒にくれました。
こんなに大量のゴマ、どう使えばいいのだろう・・・・。
でも、ありがとう。

ブルキナ→日本への輸出NO1はゴマ☆
余談ですが、最近「失恋ショコラティエ」を見ました!
日本ってこんな感じだたかなぁーとなんだか色んなことに、圧倒されました。
そしてさえこさんを目指すべく、リンスインシャンプーをやめ、クシを使って髪をとかすところからはじめることにしました。

女子力アーップ!!!!




2014年11月3日月曜日

落花生の収穫に行きました!

ブルキナファソは収穫の季節です。
雨季の間、一生懸命家族総出で働いた成果が出る時です。
国民の80%が農民のブルキナファソ。

ということで、この前のお休みの日は、近所で一番の仲良しのコレット(20歳)と一緒に落花生の収穫に行ってきました。





朝7:00にコレット宅に集合と言われ、多分7:00には出発できないんだろうなーと、これまでの経験で学んでいる私は7:30に準備を終えたところ、コレットの弟アデル(5歳)と妹フローラ(小学5年生)が私を迎えにやってきた。とおもったらただ遊びにきただけだった。

フローラいわくまだ用意できていないとのことなので
しばらく自宅待機。8:00そろそろかなーと思ってコレット宅を訪問したところ
案の定まだ、用意ができていない。8:30やっと出発!!

道の途中で、コレットの弟オーベン(小学校6年生)に会う。
なんと朝の5:00から一人で働いていたとのこと。
エライ!日本の小学生少しは見習って!(私も!)
帰る途中だったのに、私が畑に来ることを知ったら、一緒にまた畑に引き返すオーベン♡かわいい♡

落花生を頭に乗せて運ぶオーベン



畑は私たちの家から数キロ離れた隣の村。既にほとんど収穫されているとのことで、今日の仕事は収穫された落花生を茎から取ること。


作業はいつも大きな木の下で。これがブルキナ式!


私の3倍のスピードで作業を進めるコレット

雑談すること1時間。コレットの弟ケビン(6歳)が一人で自転車に乗ってやってきた!
普段は必ず誰かと一緒に来るところ、私に会いたくて、一人でやってきたそう!かわいすぎる!!!



左がケビン。ケビンももちろん働く!
 12時まで皆で働いて、帰ろうとしたところ、ママがご飯を持ってきてくれました。
ありがたやー。皆で輪になって食べました。

ブルキナベはほぼ毎日食べてるトー!&オクラソース!


 今日の発見!

畑はそれぞれ、コレットの畑・オーベンの畑・ママの畑・パパの畑みたいな感じで、それぞれ担当が一応決まっている。

こうやって自分の畑を持たせることで、小さい頃から責任を持たすんだそう。
そして、子どもたちがちゃんと働いているかどうか、両親がチェックするんだそう。

手前がオーベンの畑から取れた落花生。奥がママ。ちょっと分かりにくいけどママの落花生はオーベンの5倍くらい!

 コレットやコレットの姉ベアー(25歳)とかはおこずかいがないかわりに、自分の畑で取った畑の作物を売ったりすることで自分の洋服を買ったりすることができるそう。
小さい子供たちの畑から取れた作物はママが売ったりして、それで子どもたちクリスマスのプレゼントを買ったりもするらしい。(私の住む村の80%はクリスチャン)
とはいえ、もちろんもちろん、全部売ったりすることはできず、ほとんどは家族で年間通して食べるために保存されます。

ブルキナファソで落花生は人々の一番身近なおかし・おつまみです。常に皆、食べてます。
マルシェ(市場)では一山25フラン(5円)で売られています。
それ以外にもご飯の上にピーナッツソースをかけて食べるのが一般的です。これはとても美味しい!


収穫した落花生をロバで家まで運ぶ。ついでに私も乗せてもらいました。




落花生といえば、私の千葉の祖父母の家でも落花生を育てていて、よく狸に食べられていたなぁーと思いだしました。
罠をかけて狸汁にしたとかしないとか。亡くなったおじいちゃんにも、この話したかったなーとちょとしみじみしました。

ちなみにコレット一家は13人家族。10人の子どもにパパとママとママ。そうブルキナファソは一夫多妻制。クリスチャンなのに二人目の奥さんがいるってゆうのがゆるいブルキナファソらしいところ。笑

私がいちばーんお世話になっている大好きな家族。
(たまに子供たちがうるさすぎるけど。たまに距離をおこうかな、と思ってしまうけど笑)



追記:
ブルキナ情勢もだんだんと落ち着いてきました。
明日からはやっと自宅待機が解除され、活動開始できます!

2014年11月1日土曜日

ブルキナファソでクーデーター、緊急事態宣言と夜間外出禁止令

昨日、ブルキナファソではクーデーターが行われ、大統領は退陣に追い込まれました。

私自身は首都から40キロ離れた小さな村に住んでいるので、村はいつもと変わらない日常が
続いており、まったくもって現実感がなく、平穏に暮らしています。
とはいえ、JICAから自宅待機の指示が出ており、外出することができず、いつもより暇です。

ことの発端は、ブレーズ・コンパオレ大統領の再出馬を可能にする憲法改正案の国会審議。
それに強く反発した国民による大規模デモが28日に行われました。参加者約100万人と言われています。

28日のデモの様子
国民の反対デモを受けながらも、強行で憲法改正の国会審議を行おうとしたところ、デモが激化。
首都ワガドゥグでは国会議事堂が放火され、野党支持者が与党関係者の自宅や商店などを襲撃。
昨日、軍が寝返り反政府側につき、大統領が退陣に追い込まれました。

まだ続ける?27年目の大統領

というのも、ブルキナファソの大統領ブレーズ・コンパオレは何と27年もの間、大統領で居続けています。
日本でコロコロ変わる首相と比べると、とんでもない長さですね。
これだけ続けていると、「そろそろ辞めてくれ」と誰でも言いたくなります。
本来であれば、ブルキナの憲法上、大統領を3期以上続けることはできないことになっているものを憲法改正してまで再出馬しようとしていたのです。
もちろんそれ以外にも、前大統領トーマスサンカラやジャーナリストの暗殺、汚職問題など、悪い噂も絶えません。

とはいえブレスコンパオレは長くブルキナファソの平和を守ってきたのも事実です。
政情不安定な西アフリカで周辺国は内戦を繰り返す中、ブルキナファソは各国の中立にたち、和平に協力してきました。
そういった意味では、ブレスコンパオレはきっと評価されるべき人なのでないかと、私は思っています。
また、日本で5年に1回開かれているアフリカ開発会議(TICAD)に全5回とも出席していた親日の大統領でもあります。
ブレーズ・コンパオレ暗殺計画の噂も聞くなかで、どうか安全にことが進むことを願います。

1枚の写真が伝える先入観

そんなことがあったので、一時退避の可能性を考え、荷造りを始めた方がいいのかなんて考え、日本でもこのことが放送され皆が心配してるんじゃないか・・・

と思いましたが、びっくりするほど、日本ではニュースになっていない・・・・。
アフリカの日本人が名もしらない国のクーデーターはこんなものなのかと驚きました。
そして見つけた1枚の写真。
わずかにニュースになる写真がこんな写真。これをみて皆さんは何を思いますか?



こんな写真を使えば目を引くし、大変なことが起こっている感じは伝わるかもしれないけど、日本人が何となくアフリカの人たちに持っている先入観、怖い・野蛮・貧しいとかいったものが植えつけられていくんだろうなと少し悲しく感じました。
だってこの写真の人々、私の知っているブルキナベたちとはかけ離れている。


現在は、ワガドゥグ国際空港も全面閉鎖。ワガ市内の商店や幹線道路は封鎖され、夜間外出禁止令が出ています。

大統領は憲法改正は撤回したが、任期満了まであと1年大統領を続けると言いだし、またそれに反対するデモが開かれるとのこと。

一時帰国というほどの、大事にはならないと勝手に予想していますが、
ブルキナファソの人々にとって一番いい方向に進み、平和裏にことが進むことを願っています。


よく笑いよく踊りよく歌うブルキナベ!

私のまわりのブルキナベは基本穏やか・そして陽気!お茶目!結婚式のご飯の準備。

追記:先ほどブレーズ・コンパオレが正式に退陣となり、軍による暫定政権が樹立しました。
12か月の暫定政府設置後、民主的に大統領を選出するそうです。

27年の独裁政権?が終了し、私のまわりの村の人は皆喜んでいます。
ブルキナファソの人々にとっては教科書にのるような歴史的瞬間なんだと思います。
その人々の期待に応え、新しい政権では、どうかブルキナファソの国民が幸せに生活できる国になりますように。

2014年10月16日木曜日

500円の重み

また、ずいぶんとブログが更新できずにこんなにたってしまいました。
私は元気です。
これからの目標は、とりあえず書くことです。


さて、昨日の話です。
昨日の夜、20:00くらい、知らない男の子や家に突然やってきました。
話を聞くと「高校に行くお金がないから、助けてほしい」とのこと。



「いくら欲しいの?」


「2500フラン」


「何に使うの?」


「高校に通うための制服を買いたい。」


「他にお金を出してくれる人はいないの?」


「父も母も死んでしまった。兄が一人いるけど、制服を買うお金がない」


そんなやり取りをしたすえ


「お金をあげることはできないけど、貸すことはできる。私はあと1年ここにいるから、それまでに返せる?」


「返せる。もう少ししたら収穫の時期だから、作物を売ったらお金を返せる。」


たった一人で、高校生くらいの男の子がすごく恥ずかしそうに、申し訳なさそうに言うことに、すぐ何かちょうだいという強引なブルキナベに慣れているだけに(もちろんそれば冗談が含まれているのだけど。)こんなに真剣な感じで頼まれ、少しショックを受けました。


2500フランというと日本円にして500円。たったの500円が払えず、誰かに頼まなければいけないということ。
ブルキナファソでの生活は、みんな楽しそうに生活しているし、本当に素敵なところもたくさんあるけれど、やっぱり、日本では考えられない悲しい現状があります。


ついこの間も、まだ小さな男の子が病院にやってきて、調べたところエイズにかかっており、もう手遅れ。お母さんは治療費を払うお金もなく、次の日に男の子は亡くなりました。
たった1日のできごと。

私があの時治療費を払っていれば、その子はもう少し生き延びられたのか。

その男の子が亡くなり、涙は出ても、結局は私何もできませーんと、ここにいるだけ。
私が看護師だったら、医者だったらもっと何かできたのかも、と思ったり。
でも結局は、ここにいるのは私なので、言い訳をしていてはダメなのです。


というわけで、がんばります。




手洗い啓発の様子



ちなみに今日は世界手洗いの日!ブルキナファソでは、水・衛生に関連する隊員が中心になって任地を回る、「手洗いキャラバン」なるものを実施中です。
私も明後日はそれに参加してきます!


みなさん手を洗いましょう!

2014年8月15日金曜日

ブルキナファソという国

イーベヨーゴ!(モレ語でおはようの意味。)

今日は、改めてブルキナファソの紹介をしたいと思います。

ブルキナファソは西アフリカに位置する共和制国家。まわりをマリ、ニジェール、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワールといった国に囲まれています。内陸国なので海はありません。面積は274,200平方キロメートル(日本の70%くらい)で、人口1750万人(日本10分の一)が住んでいます。


フランス語も現地語も

1960年にフランスから独立しました。なので、公用語はフランス語で小学校から授業ではフランス語が使われます。とはいえ、村の多くの人は、国内に65あると言われている民族それぞれの現地語を話します。
多民族国家ならではで、フランス語も、英語も、モレ語も、ドゥラ語も話せる!というバイルンガル?もたくさんいます。

日本の生徒より積極的に発言します。


ゆるーい宗教観

宗教は伝統的宗教57%、イスラム教31%、キリスト教12%です。
宗教は結構ゆるい感じで、旦那さんがイスラム教で、奥さんがキリスト教、子どもはそれぞれ好きな宗教を選んでることもよくあります。引っ越したらキリスト教が多かったから、キリスト教になったとか、イスラム教徒なのに、お酒は飲むし、ラマダン(断食)しないし、お祈りもしない、なんていゆう人もたくさんいます。キリスト教徒のお祭りにイスラム教徒が招待されることも普通です。
このゆるーい感じは、宗教にあまり馴染みのない日本人にとっても居心地がいいものです。

村の教会。お祭りの日に取った写真。

国民の90%は農業

粟(あわ)、トウモロコシ、綿花などが主な生産物です。
今は雨季なので学校も休みです。このシーズンブルキナベ達は家族総出で畑に出かけ、朝から晩まで働いています。

家のまわりが雨季になると畑になります。使えるとこはどこでも使っている感じ。

世界で8番目に貧しい国

他のアフリカ諸国のように鉱物等の資源にも恵まれないうえに基幹産業である農業の生産性も低いため、一人当たりGDPは550ドル、国連機関ひとつ、UNDPのの出している人間開発指数でいうと全世界188カ国中181番目となっています。(人間開発指数とは、その国の国民の生活状況を示す数値です。)簡単に言うと世界で8番目に貧しい国です。
GDPから単純計算すると平均的なブルキナベは月約4000円で生活していることになります。

私の住む村、カルクルゲン!

識字率は下から4番目

識字率というのは、文字を読んだり書いたりして理解できる人たちの割合ですが、ブルキナファソは世界でも下から4番目28.7%です。つまり、文字を読んだり書いたりできるのは、3人に1人もいない計算になります。



こうやって、概要を書いてしまうと、ブルキナファソは貧しくて大変な国なんだ、と思われるかもしれません。もちろんそれも事実です。日本より大変なことがたくさんあります。

でも「貧しいから不幸せなのか?」と言われたら。絶対にそうではありません。

何というか、ブルキナファソはすごく素敵な国です。
色でいうとだいだい色(オレンジではない)。
人が温かくて、穏やかで、愉快で、のんびりしていて、おちゃめで、笑いの沸点が低く、治安もいいです。日本も大好きですが、ブルキナファソだったら、永住だってできそうなくらいです。

言葉で表すとなんだか違ってきてしますが、このブログを通して、少しづつ、お伝えしていきます!

それでは、ニンダーレ!(モレ語でまた次回の意味)

2014年8月9日土曜日

カウンターパートの異動と同期の帰国


新しい医局長が配属されて、トップダウンの大きな人事異動があって、最終的に今日の話し合いで、半年間お世話になってきたカウンターパート(受け入れ担当みたいな人)が変わりました。

(ブログにはあんまり書いてないですが、私は病院で働いています。)

いつものオフィス。一番右が私の定位置。奥にいるのがカウンターパート。

突然の決定で、私がショックを受けている中、
「カウンターパートではなくなったけど、君が困った時はいつでも助けるから。君の任期が終わるまで、僕が責任を持って面倒を見るからね。」
と話してくれました。

特に何か悪いことをしたとか働かないとかそんなわけではなく、政治的な理由での変更です。
カウンターパートは病院内では結構な偉い人だったのですが、役職も降ろされ、多分お給料も減って、これまで病院から貸与されていたバイクやパソコンも使えなくなりました。

自分が一番大変な状況だろうに、そんなことを言ってくれる彼の優しさに感動して、ホロリ涙。

でも、だからこそ頑張ろうと決意を新たにした一日でもあります。




先日、同期同任地隊員も帰国して、村で1人の日本人となりました。
伝説のカーズ隊員、ゆげちゃん、本当にお疲れさまでした。

隊員一狭くて過酷といわれるカーズ(わら葺き屋根の家)に住んでいた短期隊員


私たち3人は後17か月、がんばるよー!

同期4人で2539の人文字。いい大人が楽しそうでしょう。平成25年度3次隊&9次隊の意味。

2014年8月2日土曜日

自分と向き合うということ(作文風)


ブルキナファソにいると、自分の心と向き合うことが多くなる気がします。

子どもが書いてくれた私の似顔絵
日本にいれば、大抵お手本となる行動や思想があるので、特別なことでない限り、他の日本人の90%が正しい、普通と感じることは私にとっても正しいことで、普通のことです。

それがこっちに来ると、日本では普通だと思っていたことがこっちでは失礼にあたったり、逆にブルキナでは当たり前にされていることが自分にとってすごくストレスだったりします。
そんな時は、こちらの文化を良く見て、考えて、よく想像して、自分に恥ずかしくない行動をとるようにしています。

例えば、ブルキナファソの人びとは、よく物をねだります。「その服とても素敵ね。私にもちょうだい。」とか、市場で何か買ってきた袋を見つけると袋を覗いて、「何を買ったの?私にはないの?」屋台でコーラを飲んでいると、「おごってくれる?」旅行から帰ると、「お土産買ってきた?」というような具合です。

会うと飴ちょうだいと言ってくる子どもたち


最初は日本人でお金を持っているから言われているのかと思いとても不快に感じて、「何であなたに買わなきゃいけないの ?」とムカっとしながら言い返したりしていました。でも、よく観察してみるとブルキナベ同士でも頻繁に同じような会話が行われていることに気づきました。

日本では物をねだることは恥ずかしいこととされていますが、ブルキナファソでは物をねだることも、物をねだられることも自然な行為であって、コミュニケーションの一種のようです。

最近では私のほうから「その服素敵ね。私にも買ってきて。」「そのお菓子おいしそうね。私にもちょうだい。」というように反逆??するようになりました。

そして、驚くのは、私よりも明らかに貧しいと思われる若い女の子が、本当にお菓子をくれたり、一緒に飲んでいたおじちゃんがコーラをおごってくれたり、近所のお兄さんがお土産を買ってきてくれたりするのです。

そんな時は自分はなんてケチなんだ、という気分になります。

他にも、ブルキナの文化には『みんなの物は自分の物』みたいな文化があって、例えば、お金がない親戚の子どもを引き取って当たり前のように育てていたり、夕食時に訪問すると必ずご飯をご馳走してくれたりします。

とはいえ、日本人からすれば?度が過ぎることは多くあって、私の庭でいつの間にか、近所の人のアリコ(大豆)が栽培されはじめたり、玄関にあるコンセントを知らない人が勝手に使っていたり、冷蔵庫を勝手に開けられたり、子どもが塀を乗り越えて敷地内に入ってきたり(これは別か。)異文化に慣れるのには相当な時間がかかりそうです。
そして、自分もブルキナベのようになりきるにはとてもストレスがかかります。

怒りたい時は怒る!


やっぱり私は日本人なので、嫌な時は嫌と断りながら、時に怒りながら、時に我慢しながら、時にブルキナベっぽく振る舞いつつ、生活しています。
基準は日本でもブルキナでもなく自分。色んな人の話を良く聞いて、良く見て、考えて、自分に恥ずかしくないように行動しよう、と戒めています。

最近嬉しいな、と思うことは、「この人のこんな所が嫌い」と思えるようになったことです。
最初は、「助けるべき貧しいアフリカ人」だった人たちが、ちょっとおしつけがましいけど色々面倒見てくれるおばちゃん、忙しいとすぐ機嫌が悪くなるけどいつも一緒に活動してくれるカウンターパート、いつも私がご飯を奢らなきゃいけないけど村中を連れまわしてくれる近所の子、女好きでよくサボルけど愛嬌があって憎めないガルディアンとか、いいとこもあるし、悪いとこもある私の大切な人たちになってきています。

旅をしている時は、長くそこにいることができなかったので、ちょっとしたことで「この人はいい人」「この人は悪い人」という判断になっていました。
だから、こうやって一人一人と深く関われるのって、異文化のその土地に住む醍醐味だなぁと思います。
あと1年半弱、もっと色んなことが見えて、愉快な仲間をたくさん増やしたいです。

私と近所の愉快な子どもたち




2014年7月29日火曜日

虫のおいしい季節になりました。

最近の話。
夜21:00頃、家の中の電球に何百匹もの虫が集まりました。
雨季です。ドアを閉めて網戸もあるのに、ドアの下の隙間をくぐりぬけて、虫たちは灯を求めてやってきたのです。
(この先、虫の嫌いな方やお食事中の方は注意してご覧ください。)




どーしようかと思ってオロオロしていると、ドアをドンドンたたく音が。
10人くらいの女性と子どもが訪ねてきて、何ごとかと思ったら、みんな虫を取らせて欲しいとのこと。もちろん食用。
(近所のほとんどの人の家には電気がないので、虫は電気のある私の家に集まります。)

そして始まりました。虫取り。



市場で虫が売られているのや、人が食べているのは見たことがあったけど、まさかこんなに私の身近にいる虫を食べていたとは!

最初は大量の虫を怖がっていた私も、子どもたちをが当たり前のように素手で虫を捕まえているのを見て、そして虫を食べ物だと認識したとたん、その虫が全然怖くなくなりました。不思議ですねー。
もーなんか虫を怖がっていた私が、すっごく馬鹿らしくなって、面白くなって、皆と一緒に虫を採取しながら、一人で大笑いました。

虫を取ること1時間。




皆、バケツ一杯の虫をかかえ、皆帰って行きました。

次の日、虫を揚げた料理?を皿一杯に持ってきてくれました。
1匹食べて、後はガルディアンにあげました。
積極的に食べたくはないですが、不味くはありません。

雨季に向けて、日本から取り寄せた電球用虫除けスプレーを塗ろうと思っていたのですが、
ご近所さんの貴重なタンパク源を奪ってしまうことになるので、どうしようか迷っています・・・・。

そんなわけで、ブルキナファソは虫のおいしい季節になりました。

私は今日も元気です!


2014年7月25日金曜日

「世界女性の日」8.Mars


こんにちは。エダマメです。

3月10日は「世界女性の日」でした。

日本では馴染みがありませんが、ブルキナベ(ブルキナファソ人のこと)いわく、アフリカ全土でお祭りが開かれているそうです。
アジア・中東などの他の地域でもあるみたいですね。

国際女性の日(3月8日)は、国連により1975年に定められました。女性たちが、平和と安全、開発における役割の拡大、組織やコミュニティーにおける地位向上などによって、どこまでその可能性を広げてきたかを確認すると同時に、今後のさらなる前進に向けて話し合う機会として設けた記念日です。【国連広報センターより引用)

このお祭り、ブルキナでは一大イベントです!
この日のためにデザインされた布(パーニュ)を皆が買い、服を仕立てます。
みーーーーんなお揃い。笑。でも女性は色々工夫して、自分なりの個性を出しています。


男の人も!
女の人も!
私も!

上下セット!!!
この服を着て町を出歩くと、出会う人出会う人「C’est jolly」(素敵だね!)と言ってくれてまんざらでもありません。
日本では絶対着れない派手さ!


そしてこの日は、女性の収入向上のためのNGOで活動する同期隊員が、お祭りで石鹸を売るということなので、私もお手伝いに行ってきました。

シアバターの石鹸



私も、売ります。


皆、買わないのに、人だけはたくさん集まってきて、ずーっと見ています。
買わないのに、2時間・3時間見てます!もー買ってよ!と思う。笑



夜は近所の20歳の女の子に連れられてクラブのようなところへ行き、ダンスコンテストを見てきました。



イマドキ風の男の子たちが、ヒップホップ的なダンスを踊ります。
22:00に始まったのに、朝の3時までやるとのことなので、私は早々に引き揚げて帰ってきました。
こちらの若い子たちも皆、元気です。

そんな感じの、国際女性の日でした。
(もう4ヶ月前の話・・・懐かしい。)

ブルキナベはお祭り好きなので、こんな感じで毎日楽しく暮らしています。




2014年7月22日火曜日

私の家を紹介します

前回、ブルキナでの8大ストレスを書きましたが、もちろん大変なことばかりではありません。
今日は素敵な素敵な私の家を紹介します。じゃん!!


すごい豪邸?です!憧れの庭付き1軒屋の一人暮らし。2LDK!
これから先、こんなに大きな家に住むことはないでしょう。
日本人ボランティアのために、ブルキナファソ政府が無償で提供してくれています。


【寝室】ベッドなどを買いそろえ、最近やっと部屋らしくなった気がします。


【寝室2】
家が広すぎるので、使い勝手がありません。物置です。


【リビング】
広いリビング。光が入ってくるのが嬉しいです。


【キッチン】
自炊も頑張ります!


【つっこみどころ満載のバスルーム】
前回、紹介した通り、水道がないのでこのトイレとシャワーは見せかけです。
いつかこの村に水道が通った時のために設置されているトイレとシャワーだそうで、今は使えません。
なんでやねん!!笑


【広大な庭】
落ち着いたら、家庭菜園したり、動物を飼ったりしてみたい。


【マンゴーの木】
マンゴー食べ放題です!こんなマンゴーが家でなります!すごいでしょ!



そして、セキュリティのための24時間体制のガルディアン(警備員)。
最初は、家にいてもずっと見られている気がしていて落ち着きませんでしたが、1か月たった今では、生活で分からないことを教えてもらったり、手伝ってもらったりと、有難い存在です。

左ガルディアン・アレクシーと右ご近所の美人さん

こんな感じです。
遊びにきたくなったでしょ?
皆さんお越しを、心よりお待ちしています!

それでは、ボンソワレ!