2014年10月16日木曜日

500円の重み

また、ずいぶんとブログが更新できずにこんなにたってしまいました。
私は元気です。
これからの目標は、とりあえず書くことです。


さて、昨日の話です。
昨日の夜、20:00くらい、知らない男の子や家に突然やってきました。
話を聞くと「高校に行くお金がないから、助けてほしい」とのこと。



「いくら欲しいの?」


「2500フラン」


「何に使うの?」


「高校に通うための制服を買いたい。」


「他にお金を出してくれる人はいないの?」


「父も母も死んでしまった。兄が一人いるけど、制服を買うお金がない」


そんなやり取りをしたすえ


「お金をあげることはできないけど、貸すことはできる。私はあと1年ここにいるから、それまでに返せる?」


「返せる。もう少ししたら収穫の時期だから、作物を売ったらお金を返せる。」


たった一人で、高校生くらいの男の子がすごく恥ずかしそうに、申し訳なさそうに言うことに、すぐ何かちょうだいという強引なブルキナベに慣れているだけに(もちろんそれば冗談が含まれているのだけど。)こんなに真剣な感じで頼まれ、少しショックを受けました。


2500フランというと日本円にして500円。たったの500円が払えず、誰かに頼まなければいけないということ。
ブルキナファソでの生活は、みんな楽しそうに生活しているし、本当に素敵なところもたくさんあるけれど、やっぱり、日本では考えられない悲しい現状があります。


ついこの間も、まだ小さな男の子が病院にやってきて、調べたところエイズにかかっており、もう手遅れ。お母さんは治療費を払うお金もなく、次の日に男の子は亡くなりました。
たった1日のできごと。

私があの時治療費を払っていれば、その子はもう少し生き延びられたのか。

その男の子が亡くなり、涙は出ても、結局は私何もできませーんと、ここにいるだけ。
私が看護師だったら、医者だったらもっと何かできたのかも、と思ったり。
でも結局は、ここにいるのは私なので、言い訳をしていてはダメなのです。


というわけで、がんばります。




手洗い啓発の様子



ちなみに今日は世界手洗いの日!ブルキナファソでは、水・衛生に関連する隊員が中心になって任地を回る、「手洗いキャラバン」なるものを実施中です。
私も明後日はそれに参加してきます!


みなさん手を洗いましょう!